超壁薄悲惨ホテルの夜も明けて、寝不足の頭を抱えて最終日の沖縄の町に。こんなホテルで朝食なんか食えるかい、ふん。朝は国際通りのタリーズ。東京では確かサラダもあったはずなのにいと朝からシナモンロールをぱくつく娘に訴えるが無視される。大人しくクリームチーズベーグル1個を食べ、カフェオレを飲む。
レンタカーにはナビがついているのだが、これがくせ者。朝の寝ぼけ加減は半端じゃない。「もうすぐ右です」と音声でいいつつ矢印はしっかり左!そのうち正三角形が画面に形成される。こら、しっかりせんかい。ナビに振り回され、右往左往しつつもようやく首里城へ。レンタカー先着30台は割引という手書き看板に迷わずちょっと離れた駐車場に。怪しくても良い、安ければというところか。おかげで、世界遺産の一角、玉稜(たまうどぅん。うどんじゃないですヨ)も見学できた。爆撃、迫撃砲なる言葉がここでも飛び交う。
沖縄の城は本州の城と大きく異なる。中国や台湾との距離の近さが体感できる場所でもある。登る途中にガーゴイルというか、竜の頭をした樋があったが、顔がつぶれている。鼻の頭を迫撃砲で飛ばされたのだという。長々と歩いてああ疲れたこれでおしまい?と聞く頃にようやくチケット売り場が現れた。復元された城である。赤の漆塗りで人が通るところは色が褪せている。驚いたことに2階で車いすに出会う。撮影もOKだ。沖縄は人に優しいのかもしれない。
娘に引きずられて、円覚寺、弁財天堂を回るが、円覚寺は扉だけ(裏から石で押さえてあった)、弁財天堂は欄干が腐っていて寄っかかるなの看板あり。淋しいなあ。同じ世界遺産の仲間といっても、首里城以外はひとけがない。他の周辺施設は休日に入っていた。
気を取り直してデューティ・フリーショップへ。町中に巨大な施設が建っていてブランドものが揃っている。しかも免税価格の上に大盤振る舞いの大セール。でも買いたいものがない。食事をしただけでまたもや国際通りに舞い戻り最後の買い物に。
近所の人に以前、巨大なシーサーを貰ったのだが、引っ越しの時にお返ししたことがあったので最初は興味がなかったのに、見ているうちに可愛くなり、一対を買ってしまう。口を開けて間抜けに見える方が(失礼)男で、幸運を招き寄せているところだという。女はしっかり口を閉じ、幸運を逃さないとか。
さて来年はしっかり口を閉じることにしようっと。できっこないか。
馬鹿なことを書き流しているこのブログを読んでくださっているみなさま、ありがとうございました。どうか良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。