中国発の株安が津波のように地球を一周して東京市場にも波を立てた。まあ、かなり急ピッチで東京も上昇していたから、そろそろ来るかなと先月あたりから警戒していたのだが、いつものとおり、「まだはもう」だった。
といっても、どっちみちこれだと売れる株はなかったから、警戒警報を自分で発しながら、売っても良いのはどれだと悩んでいたところだから、これで良かったのかも。利益の乗っているのは長期的に持ちたい株だし、損しているものは損して売る気はないし…
ブラックマンデー以前から株で遊んでいるが、思ったよりも東京市場は強いとの印象をもった。かなりすんなり上昇傾向に戻るのではないだろうか。もちろん、これは私個人の希望的観測だから、呉々も鵜呑みにして信じないように。株は自分で判断し、責任を負える大人がやる遊びだ。
以前、軒並み1株50円に下がったすさまじい時を経験しているから、なんということもない。あのときは、当時の山種株を2000株持っていたのを、パニックに襲われ、1000株、1株70円だか、80円だかで売ってしまい、あとで、株の鉄則は安値で買い、高値で売るなのに反対をしてしまったことを後悔した。
残りの1000株は昨秋まで持ち越し、買値の倍+、結局2000株分を取り返し、終わりよければすべて良しとなった。この山種株のおかげで毎年、山種美術館(今は何というのだろう。カタカナ混じりの複合名は嫌いだ)のカレンダーを楽しんできたのだが、来年は来ないと思うと残念。
そういうすさまじい下げを経験してから、私の株は、配当とおまけのついた、一応安全な株を中心とした組立にしている。つまり、定期預金と考えると、はるかに利率は良く、優待分もお得感があり、株が下がっても上がるまでゆっくり待てる。安くてもおまけがあるからイライラせずに済む。そして、おまけが魅力的で、どうしても売りたくなくて、結局利益確定ができずに困ってしまうのだ。