あんなこと、こんなこと。どんなこと?

自分の言葉をしゃべりたくなった翻訳者のきままな独り言:多様だから価値がある。反論、異論大歓迎

2007年02月

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中国発の株安が津波のように地球を一周して東京市場にも波を立てた。まあ、かなり急ピッチで東京も上昇していたから、そろそろ来るかなと先月あたりから警戒していたのだが、いつものとおり、「まだはもう」だった。

といっても、どっちみちこれだと売れる株はなかったから、警戒警報を自分で発しながら、売っても良いのはどれだと悩んでいたところだから、これで良かったのかも。利益の乗っているのは長期的に持ちたい株だし、損しているものは損して売る気はないし…

ブラックマンデー以前から株で遊んでいるが、思ったよりも東京市場は強いとの印象をもった。かなりすんなり上昇傾向に戻るのではないだろうか。もちろん、これは私個人の希望的観測だから、呉々も鵜呑みにして信じないように。株は自分で判断し、責任を負える大人がやる遊びだ。

以前、軒並み1株50円に下がったすさまじい時を経験しているから、なんということもない。あのときは、当時の山種株を2000株持っていたのを、パニックに襲われ、1000株、1株70円だか、80円だかで売ってしまい、あとで、株の鉄則は安値で買い、高値で売るなのに反対をしてしまったことを後悔した。

残りの1000株は昨秋まで持ち越し、買値の倍+、結局2000株分を取り返し、終わりよければすべて良しとなった。この山種株のおかげで毎年、山種美術館(今は何というのだろう。カタカナ混じりの複合名は嫌いだ)のカレンダーを楽しんできたのだが、来年は来ないと思うと残念。

そういうすさまじい下げを経験してから、私の株は、配当とおまけのついた、一応安全な株を中心とした組立にしている。つまり、定期預金と考えると、はるかに利率は良く、優待分もお得感があり、株が下がっても上がるまでゆっくり待てる。安くてもおまけがあるからイライラせずに済む。そして、おまけが魅力的で、どうしても売りたくなくて、結局利益確定ができずに困ってしまうのだ。

なんだかよく分からないけど、五号館のつぶやきさんのところでWebスカウターなるものを取り付けたというので、私もつけてみた。

たまに気が向いたときに更新するという怠け者ブログで、きままに言いたいことを言いたいように書き散らしているのに、順位が上位4分の1に、つまり1万位以内に入っていたのには驚いた。皆様、ありがとう。

まあ、といって、スタイルを変えるつもりはない。現実では極めてプレシャーに弱く、気も弱く、流されっぱなしだからこそ、ここでは自分の言いたいことを気ままにこれからも言わせていただきます。よろしく。

ところで、私が訪問するところは読者数が少ないところが多いようだが、読者数の多寡は質とは関係ない。ひっそりと自分のために書いている素晴らしいブログも多数存在する。気に入っていたのにいつの間にか消えていくブログも少なくない。理由が分からず更新されないまま放置されたブログには、なんだか落ち込んでしまう。知人がいつの間にかさよならも言わず姿を消してしまうようなものだ。

継続は力だ。みなさん、続けてね。

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小型台風が2週間吹き荒れ、我が家の中心に小型爆弾を破裂させたような惨状を残して去っていった。これで、静かで、詰まらないが、平和で心落ち着く日々が戻ってくる。

娘のダンナの赴任地が寒くて暗いからか、お日様が恋しくなるのか、はたまたマメできれい好きなダンナが心おきなくゆっくりと平和な日々と魚釣りを楽しみたいために騒々しく散らかし屋の娘と子供を送りつけるのか、やたら頻繁に長逗留を決め込む。

朝食を食べようと用意をしていたら、娘と赤ん坊のトモゾーがやってきた。実は私は福袋大好き人間で、毎回非難の嵐を浴びながら、チャンスさえあればパンの福袋を買ってくる。一番良く買うのはルノートルだが、今回は木村屋の朝食セット。

何が入っているのかな。木村屋のは紙袋に入っていて中身が見えない。これぞ福袋の大道。イチジクやレーズンがぎっしり詰まった6枚切り食パン1枚分ほどの一切れがその中に入っていた。これはおいしそうだ。期待が高まる。手にとったところを娘に見とがめられた。

何、それ、おいしそう。トモの大好きなレーズン入りなのにまさかそれを食べるのでは。赤ん坊と一緒に非難の目で見る。で、しぶしぶ半分を娘に渡すと、娘はその半分をトモゾーに渡した。

これって、まるで遺伝子のようだ。私の半分が娘に行き、娘の半分がその子供に行く。突然、感動してしまった。このうるさい娘の半分は私なんだ。この言葉のまだ話せない、アレと、イヤしかいわない赤ん坊の半分は娘なんだ。こうやって、世代が続いていく。なんか、すごい。生き物ってすごい。

そして、子供が3人いるということは、ワタシが1.5人分いるということ?ハハハハ。

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行ってきました太田美術館。2月25日までですのでまだの人はお急ぎを。ということであわてて朝10時半の開館直後に飛び込んだ。

少々前に、無料招待券付きで、太田美術館の学芸員の講座を受たこともあり、手ぐすね引いて機会を狙っていたのだが、仕事が立て込んで身動きならず、ぎりぎりになってしまったのだ。

1月だと北斎の「千絵の海 総州銚子」が見られたのだが…それが残念だが、なんといっても龍図と虎図を並べて見ることができたのは嬉しい。

この龍図は虎と一対であることが100年ぶりに発見され、ギメ美術館から貸し出されて、虎と久々の再会を果たしたものだそうで、これだけのものがフランスの美術館の奥深くにしまわれたままだったことに驚く。確かに並べておかれた虎と竜の視線が合わさり、表具も同じである。

北斎の龍と言えば小布施の北斎館に屋台の天井に書いた素晴らしい龍図があるのだが、やはり似ている。当たり前か。それにしてもさすが北斎。

北斎館龍図掛け軸の前は畳敷きになっている。学芸員の人によれば、掛け軸というのは座って鑑賞することを前提に描かれているので是非、座ってみていただきたいとのことだったが、開館直後にも拘わらず、かなりの人だかり。チャンスを狙ってちょっと座ってみたら、おばさん達の総口撃を受けてしまった。

いわく、美術館に行きつけている人はさっさと見ていくのに、なれないひとはべったり見るから前に進まないのよ、とか、見てよ、座っているじゃないの、とか(^^;)

しかし、一期一会です。多分、この龍図と虎図の邂逅はこの先望めないと思うと、きちんと見るしかありません。ほっほっほ。これごときの口撃にひるむさなえ姉さんではないのだ。

他にも北斎の小品だが素晴らしい絵があり、結局2周して外に出てみれば雨の中、傘の行列ができていた。小さな美術館なので、出た人の人数だけ中に入れているのだ。ごめんなさい。閉館時間が6時半までに1時間延長されたので、おばさんたちが夕食の準備で出払う4時過ぎに行った方が入りやすいかもしれない。(入館は6時までなのでご注意)

写真はそれぞれ太田美術館ホームページ、北斎館ホームページのものです。

どうも頭の中身が整理されていないのか、構造上問題があるのか、自分が言いたかったのは本当はこれじゃないかというのが後からやってくる。

ブログの良いところは自分の考えを自分で少しずつ確認できるところかもしれない。書くという作業を、たとえ、私のこのブログのようにとっちらかったものを出しているだけにしても、恥をかいたとしても、考えと言うほどのものではないが多少なりとも整理されていくのは良いことだ。

今現在で日本のブログの数はどれくらいあるのだろう。短期間で止めたブログやたまにしか更新のないブログも多いが、それでも、なにかを書こうとして、何かを考えた人たちが多いということは、それだけ、反対意見も多く出ることにもつながり、素晴らしいことだ。

で、ブッシュ対ゴアで言いたかったことは、今まで日本でも他でも繰り返し行われてきたこと、何かまずいことが生じると、誰か一人のせいにしてワッと騒ぎ、あとは忘れてしまうが、何かのスタート地点で傍観者であることは賛成意見であるということではないだろうかということ。これは私にも誰にでも当てはまることで、反省すべきことなのだが、特に政治家の場合、先を見越して強く反対したのでない限り、それは責任を共に有すると言うことではないだろうか。

特に、米国の場合、ブッシュとゴアでは互角の勝負で最後は裁判にまでもつれ込むほどの票差であった。そのときの議会の勢力図は調べていないが、そのような僅差であれば、共和党一色の議会ではなかったはずだ。今の日本の国会のようにどうしようもない圧倒的な差ではなかったはずだ。最初の頃は、先のコメント欄でも書いたように、あくまで私の周囲ではだが、民主党支持の人たちの間からでさえ、ブッシュ批判は聞こえてこなかった。

ゴアにも今のイラクに対する責任はあると思うのだ。もうにっちもさっちもいかない状態なのはみんな分かっている。イラクの現状を解決するには、自分を棚に上げてブッシュを笑いものにし、敵対するのではなく、自分にも責任があることを自覚して提案して欲しい、協力してなんとかしてくれないかと、傍観者を貫いている自分を棚に上げて希望を込めて言ってみるのだ。

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ブッシュ大統領が世界中から非難され、叩かれているのとは反比例して、2000年の大統領選でブッシュ大統領に負けたゴア元副大統領の株が鰻登り、「不都合な真実」は各種の賞を受賞し、はてはノーベル平和賞にまでノミネートされるという勢いだ。

選挙に負けたおかげで9.11の同時テロに対処する必要もなく、イラク戦争に手を汚すこともなく、無傷でいられたわけだが、果たして、ブッシュではなくゴアなら9.11は起こらなかっただろうか?イラクに進軍しなかっただろうか?米国は京都議定書に署名しただろうか?実に疑問だ。

今や諸悪の根元はブッシュとでもいうような扱いで、ゴアはブッシュとは対極にあるような持ち上げられ方をしているが、変だ。あの選挙でブッシュではなくゴアが当選していればすべてが上手く行っていたといわんばかりの論調をよく聞くが本当にそうだろうか。

9.11の時の雪崩を打ったようなブッシュ支持を覚えていないのだろうか。イラク戦開始時の支持率の高さを覚えていないのだろうか。米国は一丸となってイラクへと侵攻した。共和党支持者だけではなく、民主党支持者もブッシュを後押ししたはずだ。驚異的な支持率だったのだから。

9.11の時、米系の事務所にいたのだが、国防総省近くに墜落した飛行機が民間人がテロリストと戦った結果だと知ったとき、普段穏和なブッシュ嫌いの弁護士が飛び跳ねて、「奴らをやっつけたんだ。すごい。やった!」と叫んだことを思い出す。全米にテロリストをやっつけろという圧力が抵抗できないほど高まっていたのは想像に難くない。その頃、いや、イラクに侵攻すべきではない、テロリストは貧しさ故だから教育すべきだ等という説は聞いたこともなかった。

2000年大統領選のブッシュ対ゴアのディベートを実は友人宅で観戦した。お人好しのブッシュ対、頭の切れるゴア。ブッシュをやりこめるたびに見せる、人を見下した冷たい視線と嘲るような口調のゴアは実に傲慢な嫌な奴だった。

自分の頭があまり良くないからと自覚して周囲にブレーンを揃えるスタイルのブッシュは失敗したが、自分は切れ者だと自信の固まりのゴアが一人で決断してそれ以上に良い結果を出していたとは思えない。後付なら何とでも言えるし、いずれにせよ、アメリカ人はアメリカ人だ。まだ西部劇の世界に住んでいるのだし、何といっても国益が最優先するのだから。

与し易いブッシュの次は民主党のゴアか、ヒラリーか、どちらにせよ、日本をとことん馬鹿にしていたクリントンに縁の者なのだから、日本には厳しいことになるだろう。

 

温暖化の影響だろうか、あちこちで雪が少ないとの記事を見かける。東京は今日も暖かく、最高気温が13度だそうで、2月初めの極寒期がこれでは雪など降るわけもなく、ベランダのラベンダーのつぼみが膨らんでいる。

目下の私の心配事は今年は各地で水不足に悩まされるのではないかということ。作物が不作となるのではないかということ。

日本は世界的に見て実に気候に恵まれた国で、適度に雨が降り、日も照り、美しい四季がある国なのだが、山が高く平らな部分が少ないので、いくら雨が降ってもほとんどはまっすぐに海に流れ込んでしまう。

雪が山間部に積もり、それが何ヶ月もかけてゆっくり溶け、地中に蓄えられ、植物を潤していたのだが、冬に雪が積もらないということは、フローばかりで、ストックのない、きりぎりすのように貯金が溜まらず、いざというときに使うもののない悲しい状態のような気がするのだ。

まったく、我ながら、何という例えだろうと思ってしまうが、貯蓄の雪がなければ、夏はどうなるのだろう。温暖化で海中に水没したり、巨大竜巻にやられたりする前に、水がなくなればもうどうしようもなくなる。寒いのは好きじゃないが、もう少し寒くて良いよと天を仰いで語りかけてしまうのだ。

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忙しい。忙しすぎる。忙しすぎるとき、忙しすぎるっちゅうねん!と壊れかけております。

57fdd1c1.JPG微細株主としても今後の景気動向は大いに気になるものの、これだけ忙しいということは翻訳者指数としてまだ景気は持つかなと楽観志向に傾いております。といっても、上がっていれば、もっと上がるに違いない、下がっていれば、もっと下がってしまうに違いないと、どうしても感情に左右されるので、どうだかなあ。

為替の動向が気になるところだけど、おおかたは110円から115円程度で為替予約を入れているようだし、第一、円高に触れたら株が直ちに下がるというのも納得がいかない。が、まあ、株は民主主義と一緒で、みんながこうだと思ったら一斉に同じ方向に走り出し、あまのじゃくは取り残されてしまうからねえ。といいつつ、長期的には取り残されたのが幸いしてあまのじゃくの方が成績がいいような気がしないでもない。

と、ぶつくさ言いながら、高いしなあと思いながらも、多少浮いている銘柄もあることで(売らない限り儲からないのに狸の皮算用ばかりしている馬鹿です)、後楽園のラクーアへ行ってみた。

へとへとのぼろぼろのおばさんにとっては、結論、あまり癒しにはならなかった。ある程度のお風呂もサウナも揃っているけど、定番の寝湯もなく、半ジェットバス?といえば良いのか、マッサージのように背中と足の当たりに水流が当たるものがあるが、腰掛け式で、しかもわずか5,6席しかなく、並んで待っている状態で、そんなもの裸で並んで待ちたくない。ああ悲しい。

露天風呂はひんやりと外気の気配はすれども壁の中。まあ、遊園地の真ん中で覗かれてはいけないから周りが壁なのは分かるけど、なんせ、6階にあるのだから、地上からの目線ではなく、遠くのビルと乗り物からの目線を遮断すればいいのだから、細いスリット状の窓をあけるとか、小さな窓を沢山あけるとか、工夫はいくらでもできると思うのだが。

で、頭上からは、コースターのガガガという激しい音と共に、キャアーという嬌声が大音量で、それも数分おきに降ってくる。とてもゆっくり浸かろうという気になれない。温泉自体は豊島園ほど黒くはなく、塩気も少ないが、地下深部からくみ上げたもので、傷には良さそう!

風呂上がり用にトレーナーのような、作務衣のような上下が支給されるのだが、これがぺらぺらで袖を通すのも嫌な代物だった。もちろん、これはワガママな私個人の感想で、このぺらぺら感が何ともいえずいいという人もいるだろうけど。ということで、中年以降の癒しを求める疲れたお父さん、お母さんには、あまりお勧めできないかもしれない。

豊島園について書いた駄文もあるので一応ご参考までに。あ、なお、写真は大河内山。本文と全く関係ありません。ああ、あのときは良かったという感傷に浸っているだけなのです…

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あるある!大辞典つながりで、ちょっと一言いいたくなった。まあ、「餅は餅屋」とも、プロともいうけど、結局、蛇の道は蛇が知っていて、でもその蛇は蛙にはその道が分からないことが分からないことが多いのではないかな。

なんて、変なことをいっているが、翻訳をするときに気をつけるというか、頭の片隅にいつも意識をしているのが読者のこと。プロが読むのか、一般的な読み物なのか、女性か、学生か。最近は訴訟だ何だとプロが読むと想定できるものが中心だからやりやすいし、相手が筋道を辿りながら読むのが分かるから、固く訳しても結構安心できる。

通常なら何の問題もなくても、相手が変わるとたちどころにクレームの対象となったりする。おじさん達相手にドットコム企業と訳して、機械翻訳だと首になった話は以前に書いたが、これが昔訳していた「ワイヤード」のような雑誌記事だったなら分からない人は一人もいなかっただろう。

怪しげな番組に騙される方がおかしいという感想が私の好きなブログに載っていたが「あるある信じる方がどうかしている」、こういわざるを得ない。そりゃあ酷ですよ、blackさん。

Dr. blackは優秀な医者だ。もともと彼が基礎知識としている土台と、普通のおじちゃん、おばちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃんのもっている基礎知識とはまるで違うに決まっている。おまけに教育改悪でその基礎知識もずるずる程度が下がっていて生物を学ばずに医学部に入学する学生とか、数学の知識のない経済学部の学生とか、実話だが曜日も英語で言えない英文学部の学生がいる世の中だもの、Dr.blackほどではないとしてもウソだと断言できるほどの基礎知識を有している人は実はごく少数だとみている。

つまり、視聴者の科学の知識や統計の知識、常識、マスコミに対する認識によりまるで異なる受け止め方をしてしまうのは当たり前だろう。しかも、プロの、それこそどうすれば視聴者が騙されるか分かっている、「蛇の道」を知っているヘビが騙そうとして、グラフや写真を多用し、学者といわれる人のコメントを添えて流せば、「へえ、なるほどね。そんなことがあるの」と普通の人が思ったとしても全く不思議はない。

なぜ、人は騙されるのか。それぞれ弱いところを突かれるところりと騙される。健康に不安があったり、ダイエットを価値にを置く人たちがかくも多いというのは、自分に自信のない人が多いということなのだろうか。

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