[文末に追記あり]選挙遊説中に殺された現職の伊藤市長。これまでの慣習から弔い合戦として奥さんか、子供がでてくると思っていたら、やはり娘婿が名乗りを上げ、これで圧勝だと思い込んでいたら、何と、世襲反対を唱えた市役所の職員が当選してしまった。
亡くなった伊藤氏の娘はこの結果について、「父伊藤一長はこの程度の存在でしたか。父は浮かばれないと思います。残念です。父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」と声を詰まらせたそうだ。
政治を世襲にしてはならない。地盤、看板、譲れるものなら、税務署が適正に評価してきちんと相続税をかけるべきだ。
政治に対する熱意も、理念も、意思もなかったものが、突然、弔いだと言って出馬して圧勝するなどという馬鹿げたことはこれで終わりにして欲しい。人の情と政治は別、政治が私たちの生活を大きく左右する。投票して終わりではない、それから始まる。投票後の数年間、バカな政治家を選んだつけは、私たちが払わなくてはならないのだから。
[追記:この記事を書いたのは伊藤氏の娘の言葉を聞いたからで、恐らく彼女のこの言葉はほとんどの政治家とその家族が自分たちの地盤に対して抱いている思いだと思われる。地盤には利権がついてくる。長くなればなるほど、強固にしかも積み重なっていく。だからこそ多選も世襲も許してはいけないのではないだろうか]