あんなこと、こんなこと。どんなこと?

自分の言葉をしゃべりたくなった翻訳者のきままな独り言:多様だから価値がある。反論、異論大歓迎

2013年11月

明日から3泊4日で北陸、東北ひとり旅。
明日からぐ〜んと気温が下がるって。おまけに雨と雪、風速最大35メートル、気をつけてとテレビがいっている。そんなあ。

先週から、娘一家、息子一家、娘、おまけに母が風邪を引いて寝込んでいた。私1人何とか風邪を飛び越えて無事だったのだが、風と雨と雪に掴まるのか…。

先週、ブーツを買いに行ったのだが雪用のブーツは少なく、例年ならまだ雪が積もっているという状態ではないはずで、歩き回る予定なのにぶかぶかと重いブーツでは無理だと、普通の靴で出かけることに決めたのに…。

金沢、秋田、青森と安藤忠雄やサナーの西沢立衛設計の建物をいくつか見て回る予定なのだが、さてどうなりますか。

ホッカイロを持って頑張って行ってきます!

[追記あり]笑っちゃいけないことだけど、うれしがってはいけないことだけど、今朝のニュースを見て笑いがしばらく止まらなかった。

仙台でホテルの従業員を2人殴ったドイツ人が取調中に脱走したニュースだ。
もちろん、みんな怖がっているだろうし、のんびり脱走するとも思わず取り調べていた警官も少々間抜けだし、困ったニュースなのだが…。

彼の足取りが細かく分かってきたとそのニュースでは地図上に書き込んでいた。まず車をヒッチハイクした。運転手の話では右、とか左とか細かく指示してその通りに運転したとのことで、ヒッチハイクの癖に行き先を指定し、それを不満とも思わず日本人らしく従うというのが面白い。

どうやら上着類は警察署だかホテルだかにおいてあったらしく、何か着る物が欲しいと出会った人に手真似をして青い長袖シャツを手に入れ、次に別の人に履き物をくれと頼んでサンダルを入手。

彼と仙台駅で30分ほど話して一緒に写真を撮った人がネットでアップしたため、彼の人相書きが出回り、目撃談が次々に出ているらしいのだが、次にはもう茶色のコートを着ていたというから、着実に洋服を足していきぬくぬくしていく様子に吹き出してしまった。次に再度ヒッチハイクを試み、その人は断ったが、後ろから来た車に拾われてどこかへ去っていった…。イケメンの若いドイツ人、逃げようもなくまもなく逮捕されるだろうなあ。ホテルの従業員を何故殴ったのか分からないが、日本キライには多分ならないだろう。

日本って、本当に平和で、警戒心もなく、お人好しが一杯で、良いなあ…。世界のどこにこんな国がある?日本人に生まれたと言うことが、それだけでものすごくラッキーな、生まれながらの既得権益なのよね。

[追記1:ニュースで、先ほどは白のジャージーのようなパンツと言っていたのが黒に変わり、緑のマフラーと黒のジャケットが追加されていた!親切な人が多いねえw。]

[追記2:お腹がすいたと近くの交番に出頭してご用となったらしい。どうやら他でも傷害事件や強盗事件を起こしていたようで、見かけはとてもそうは見えないのだが凶悪だったんだ。最初は裸足で逃走していたというが、裸足で上も多分Tシャツ程度の男がうろうろしていれば普通は怪しいとなるはずだが、寒そうで可哀想と売り物のシャツを与えたり、次々に優しい人たちに出会って、少しは心を入れ替えただろうか。それとも故郷に帰って日本は良い国だ。ちょろいぞ。鴨がネギしょっているぞと吹聴して強盗団が集団でやってくるだろうか。近年は後者が増えてきているようだし、警戒は必要だが、警戒して門戸を閉ざすより寒そうだからと着る物を与える人たちの住むところの方が圧倒的に住み心地は良いよね]

素読乱読失礼

ネパールの山よ緑になれ 阿倍泰夫
ドゥームズデイ・ブック コニー・ウィリス  入り込みすぎて毎晩夢にまで出てきた。要注意
犬は勘定に入れません コニー・ウィリス 
マーブルアーチの風 コニー・ウィリス 
イタリアの旅から 科学者による美術紀行 多田富雄
グランド・ツアー 18世紀イタリアへの旅 岡田温司
いのちの半ばに ピアス
世界の野菜を旅する 玉村豊夫


DSCN8256バイオリンが好きだ。全く弾けないし、習うような環境でもなかったのに、バイオリンが好きだ。
仕事をしながらバックにいつも音楽を流しているが、最近のお気に入りは五嶋龍。繰り返し、繰り返しかけている。今かかっているのはビバルディの四季。これもいいが、お気に入りはパガニーニアーナ。といっても他は知らないw。

五嶋龍のバイオリンは非常にセクシー。いつもドキドキする。といっても、音楽は低い音量でかけているから終わってから、あ、終わったと分かるほど耳を素通りしているのだが、いつも同じところで突然、ハイライトがかかったように聞こえてくる。とっても不思議。五嶋龍に限ったことではなく、いくつかのアルバムの中でも毎回、ぱっと耳に飛び込んでくる部分と流れていたことすらまったく分からないものとがある。変だねえ。テンポもクライマックスも関係ない。

なぜバイオリンの音が好きになったのか考えると、はっきりと母が電気を落として暗くした室内で窓の木の枠に腰掛けて、ラジオから流れるメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲に耳を傾けている姿が浮かんでくる。私が小学校の高学年の頃だった。寝床から眺めていた母の若い顔が目に浮かぶ。後でこの曲を耳にしたとき、はっきり情景まで思い出した。若いって凄いね。今なら10分前に聴いた音楽でさえ覚えちゃいないのに。

母と何度もコンサートに一緒に行った。確か小学生だった五嶋龍のコンサートも五嶋みどりのコンサートも、黒沼ユリ子のコンサートも一緒に行ったはずだ。

数年前、バイオリンコンサートを予約しようと都合を聞いた。私、バイオリンキライなのよ。ピアノなら行くけど。
愕然とした。コンサートの費用はずっと私が払っていた。何なのよ。今頃。

次に母はロシアの合唱団のコンサート、ついでタンゴのコンサートに行こうと誘ってきた。両方ともあまり興味がない。断った。ムッとしていたこともある。そしてそれが母がコンサートに行こうと誘った最後だった。もうその体力も気力もない。

今頃、じゃあ、バイオリンじゃなく母の大好きだったピアノ協奏曲にしようと言ってあげれば良かったと気がついたが、何でも気づくのは遅くなってからなのよね。戦時中に防火のための区画整理に会い、家が取り壊され、その時大事にしていたピアノを失って以来、ピアノなしの生活を強いられてきた母だからピアノが好きなのはわかりきったことなのに…。まったく思い込みという奴は…。

あ、ちなみに「ヴァ」の表記が好きじゃない。仕事では好き嫌いなく必要そうなら「ヴァ」でもなんでも使うけど、なんとなく汚らしくない?シンプルがベストで美しい。思い込みだって。

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