あんなこと、こんなこと。どんなこと?

自分の言葉をしゃべりたくなった翻訳者のきままな独り言:多様だから価値がある。反論、異論大歓迎

2017年03月

IMG_2485数日前、トーハク(東京国立博物館)で春の特別庭園公開と桜にちなんだ美術品の公開があるので上野に出かけた。

駅前はいつも混雑しているが、昼前だというのにいつもより多い。まだ開いた桜は数輪という状態なのにまさかと思ったら、そのまさかだった。

桜並木の両側にはまだ裸に近い木の下ですでに酒盛りでご機嫌の人たちと各種用意万端調っていた。好きだねえw。

トーハクも「博物館でお花見を」というキャッチフレーズを掲げてピンク色が目立つ。スタンプラリーまでやっていて物見高いものだからしっかり周って完成させた。この時期にしか展示されない物も多くアートの桜を満喫した。お庭にも咲き始めた桜も何本かあり、晴れて暖かな気持ちの良い朝だった。IMG_2481

その後銀座に回って椿屋でランチ、「わたしは、ダニエル・ブレイク」へ。いくつか賞を取った映画なのだが平日昼間で割り引きもない曜日だからすいてはずだと思ったら満員なので驚いた。見に行って良かったがすっかり悲しくなって花見の浮かれ気分は一気にしぼんでしまった。イギリスの現状、硬直したシステム、「お願い、職探しを続けて、止めればホームレスになり人生は破綻する。沢山見てきた」という職員の言葉が重い。Brexitは起こるべくして起こったと思わせる映画だった。

忘れる前に。
今月は3つの展覧会に行った。娘の希望で日本橋にフラワーショー。スゴイ評判だったらしいが、たいしたことはなく子供だましで詰まらない。娘も入場料が高いよねと内容に不満顔だった。

IMG_2456出光美術館の「古唐津」展は良い物を揃えていて見応えがあった。この美術館とパナソニックの汐留美術館は構成と説明が良いことが多い。学芸員が優秀なのだろうと思う。

日本民芸館の創設80周年特別展「柳宗悦と民藝運動の作家たち」展へ。第1と第3水曜日は宗悦の自宅だった別館も公開と聞いていたので水曜日に出かけたのだが、第4水曜日で入れず。最近こういうボンミスが多い。情けなや。浜田省吾やバーナード・リーチの作品でセントアイヴス窯で焼いた物が何点か混じっていて、またしてももっと買えば良かったと欲深く後悔したのだった。

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DSCN0261マンションの前に14、5本ほどのベニバスモモの小さな並木、その奥はもう少し多い杏と梅の並木、そこを過ぎるとヒガンザクラの並木になっていて、梅は過ぎたが、ただ今、揃って満開。桃ではないがここを通る度に桃源郷という言葉が頭をよぎる。

マンションの西側の道路には数キロに渡ってソメイヨシノ。これから花盛りを迎える。嬉しい季節だ。おまけにウグイスの声も確認した。先日、番のウグイスを見かけたものの声はしないので幻でも見たような気になっていたのだが、これまた嬉しい。下手くそな誰からも教えて貰ったことのないような危なっかしい歌だったけど。

関口知宏の英国一周鉄道の旅が終わった。懐かしい場所が何カ所かでてきて、胸が一杯になった。

2004年6月に上の娘と2人で花を求めて庭園を巡った。初めての英国、娘がレンタカーを運転してくれ、ラウンドアバウトに翻弄され、迷子になり、もちろん親子げんかも勃発、とんだ弥次喜多道中で、大変だったがその分思い出深く面白い旅だった。結婚して間もなかったのに来てくれた娘には感謝しかない。パリで娘の友人たちと合流したのだが、その際、ユーロスターでファーストクラスの美味しい食事とイケメンによるサービスにころりと鉄道旅の素晴らしさにノックアウトされた。

2011年の5月には、大震災の余震がまだ続く中、友人と2人で15日間かけて鉄道で英国を一周した。日数の制限があるのでいくつか計画を諦め、アイルランドもウェールズの奥にも行けなかったがぐるりと回った鉄道の旅は感慨深く、日本を心配してくれる英国人たちに感動した旅だった。DSCN0339そういえば最後の2日間のブログ記事をまだ書いていない。その辺りから両親の問題でてんやわんやとなっていったのだ。

K子とビッグベンからテート・ブリテンまで歩いたのだがその道でテロが起きた。議事堂前には大勢の観光客が列を作っていた。英国は比較的安全だと思っていたが安全な場所はもうどこにもないのだろうか。今度はいつ行けるだろうか。膝は一応痛みはなくなったが体のあちこちに故障を抱える身となり、どんどん英国もイタリアもスペインも遠ざかっていく。まだ見てないところが沢山あるのに行きたいところが沢山あるのに…。

娘に今度6年生になるトモゾーが高校生になったら貸し出すようにと電話した。行くかな〜という。まだボディガードになりそうもない。では娘に何年先なら子供たちの手が離れて一緒に行けるか聞くと、今度末っ子が1年生に入学だから10年かなと言う。10年後もどんどん歩ける自信はない。旅費を出せばと言うと、あ、それなら今でも良いよだと。

P1010002全くねえ、子供3人残して行けるのはせいぜい2、3日でしょうが…。下の娘は働いているし、ダンナを置いてこちらも2、3日以上留守できるとは思えない。こちらも旅費を出してくれたら遊んであげるというのだ。やれやれ。主婦になり堅実なのは嬉しいけどねえ。

でも頑張る。何年か先の春にまた多くの花にあふれたイギリスに行くのだ。脚を鍛えておき、娘のどちらかが行けるよと行ったらすぐ飛び出せるように、それまでには世界情勢も落ちついていることを祈りながら、何年か先の春を待とうっと。

P1000355想定外なんて大層な題名をつけるほどではないのだけど、

先日、洗面所でグラスに水をいれたら泡が立った。
まるでビールを上から落としたほどの勢いで。

これではうがいも出来ないではないか。
それ以前に、体に良いわけない。一体どこからやってきたのだろう。

何杯か水を取り替えたら泡が少なくなった。そこで思いついた。こういうときは保健所だ。ペットボトルを持ってきてサンプルを取った。ちゃんと日付と時間も記入した。

その前に管理人のおじさんに水道工事か水槽の洗浄が入っていないか確認しようと事務所に向かったがいない。しょうがないから管理会社に電話を入れた。仕事が忙しいから来ていただかなくて結構です工事の有無を教えて下さいと念を入れることも忘れなかったw。家に入れるのは憚られる状態だからね。普段からちゃんとしておけばいいのにと思うがどうせすぐ忘れるw。

管理会社から返事が来た。工事は行っていないとのこと。アレレレ。
次いで管理人のおじさんからも電話が来た。途中で何かが混入することは考えられない。水道直結式で水槽はない。へえ。

頭をひねる。ペットボトルの試料wは振ると泡が出てしばらく残る。水は綺麗になったように見えるが口に含むとかすかに苦い。

以前、ビールをグラスに注いだら小さなプラスチック片が泡と一緒に浮き上がり、ビール会社に連絡したらそんなわけが無いと言われたその後しばらくして、何かが破損して混入していたと回収騒ぎになったことがあった。ご飯に小石が混じっていたら必ず私に当たり、有名料亭の支店でぜんざいを食べたらその蓋に鯛の鱗がついていたのも私のお椀。そういう運命だからなあ…。

納得いかない気分のまま洗濯物を取り込んでいたら、はっと思い当たった。
ボトルに洗剤を詰め替えたとき、洗面台でボトルを洗ったこと。

多分、ボトルに付いていた洗剤が飛び散って蛇口の入り口や周辺に付着したのだろう。
大山鳴動して鼠一匹。最近、ますますサザエさんみたいになってきたなあ。

粗読、乱読失礼
召使いたちの大英帝国 小林章夫 NF 
古書奇譚 チャーリー・ラヴェット
ア・ロングウェイ・ダウン ニック・ホーンビィ 
主夫と生活 マイク・マヴィレティ NF
麦ふみクーツェ いしいしんじ 
庭の桜、隣の犬 角田光代
ケルトの島・アイルランド 堀淳一 NF
父の威厳、数学者の意地 藤原正彦 NF
すべては一杯のコーヒーから 松田公太  NF

NF:ノンフィクション、エッセー含む

先週の検査結果を聞きに病院に行った。

エコーとMRIの結果では、頸動脈に異常なし。動脈硬化もなし。脳も大丈夫。そうは思えないけど。
相変わらず右目がおかしく、バランスが悪い。鼻も右側が詰まった感じが取れないし、右側の奥歯辺りも不快である。医師は三叉神経かねえと首をひねる。

医師に最近よくゆらりと揺れるような目眩も頻繁に出てくると訴えたら、勢い込んで、筋力が低下しますからねえバランスガ悪くなるんです、と嬉しそうに答えた。

バランスはいいんですよと、反射的に腕を組んで片足を上げさっと椅子から立ち上がってみせたら、これはねえ、出来る人は少ないんですよ、と大喜びした。医者を大喜びさせるつもりはないんだけどね。結局、結論はなく、まあ、自律神経失調症ですかねで収束する。

血液検査でここ半年ほど正常範囲に収まっていたコレステロール値が急上昇していることが判明。
おかしいですねえ、昨日、何を食べたんですかと興味津々で聞いたので、日本橋の千疋屋で大好物の禁断のフルーツサンドを食べました、生クリームが入っていて美味しいですよ。普段は我慢しているんですけど、と言ってやると、餌を貰ったワンワンのように丸い目を光らせて、それだ、それですよ、とまたしても大喜び。

人それぞれの楽しみってあるのよね。
ああ、良いことをしたw。

で、もう生クリームは当分止めようと決心したところに、婿殿が出張先の大阪からわざわざ季節限定だという堂島ロールを買ってきてくれた。ホワイトデーのお返しだ。よっしゃ、コレステロールを怖がって食べなきゃ女がすたる。生クリームはいつもよけて食べるのだが、半ロールではあったが大きなロールを生クリームまでしっかり残さず食べた。

美味しかった。よし、半年は、いや半月は、生クリーム抜きでいくぞ。
で、アイスクリームは生クリームの親戚とみなすべきなのだろうか。悩ましいなあ。

IMG_2428忙しい、忙しいったら忙しい。なのに、

テレビで足を鍛える方法をついみてしまった。

かなり前から歯磨きの間はテレビの前で足を交互に1,2分ずつ上げている。
毎日5階まで上り下りをしているおかげもあって、どうやら体幹はしっかりしているようだ。唯一の自慢点w。
最近は、同じだと退屈するから片足スクワットなど面白がってやっていた。

テレビの某番組によると、つま先だってドスンとかかとを落とすのが足の大きな筋肉を鍛えるのに最適らしい。
もちろん、やってみましたよ。
つま先だって、ドスン、ドスン。テレビを見ながらドスン、ドスン。電車の中でもドスン、ドスン。

施設の母は2階の個室から別の階の2人部屋へ移され、平日なので娘の助けも借りられず、誰がこんなに溜めたのか大量の、大箱5箱分も荷物があったが、収納できるものは3分の1以下。四苦八苦して何とか押し込み、入らない分はヤマト便でまたしてもウチに荷物を送った。つまり巨大な荷物と格闘したのだ。

ドスン、ドスンとやらなくても十二分な負荷があったのにと、今度は今まで無傷だった膝が怒った。

エコーとMRIの検査で病院に行く途中、膝がキクリとした。ギクリというほどじゃない。でもそのキクリが道々何度も繰り返すので、そうだ温泉だと久しぶりに豊島園の庭の湯に行った。庭には梅も椿も桜も咲き、お風呂に浸かりながらの見物、最高。でも、もちろん、初期の炎症は冷やした方が良いのよね…。

キクリがギクリになり、お風呂の後は悪化、デパートにも寄らないでまっすぐ帰宅、湿布したけど、いまだに足を引きずっている。足を引きずっていても母の所に行かねばならぬ。それが女の道なのだw。

ということでなぜだか2袋もあった重い洗濯物を持って母の所に行ったら、前回、折角苦労してしまったものを引っ張り出してくしゃくしゃにしていた。今整理の途中なのよ、と嬉しそうな母。中途半端なきれい好きは止めて欲しい。で、また1時間強、中腰+膝をついて荷物を整理。帰りはもっと湿布をと、膝だけではなくふくらはぎまで叫んでいた。

もう外には出ずに家にこもると決めたら数日前から仕事の山がまたしても殺到。ごめんなさい、もう少し時間があればと下手な断りを言ったら、じゃあ延ばしますと延ばされて、本人は伸びている。

おまけに馬鹿馬鹿しい勘違いから騒動になり、管理人さんの所に駆けつける羽目になり、ああ膝が…。
息子の所からのお歳暮は、鯖の味噌煮他のおかずセットだった。お嫁さん、よく分かっているねえw。

まだ旅はできるかなあ…。ちちんぷいぷい…

IMG_2440病気やら、母の引っ越しやら、山積する仕事やら、なんやかんやドタンバタンの大忙しの最中に、東京駅発9時という特急経由で房総半島の真ん中を走るいすみ鉄道を乗りに行くことに。

発端は友人のK子が突然、あんこう鍋を食べに茨城の旅館に泊まりに行こうと言い出したこと。その周辺の観光地や窯元、美術館など調べている内に、どんどん予定が変わり、面倒臭くなり、2月の寒い最中に行くことない、止めようという話に一旦はなったのに、どこがどうなったらこうなるのかよく分からないままw、予定を変えるのもまた面倒で、お弁当が美味しそうだからという理由でローカル線に乗りに行くことになったのだ。

伊勢エビ弁当を予約するには土日でなくてはダメでそのため土曜日にしたのになんせローカル線、受けとってから電車に乗るまでに1時間半も空白時間が出来ることを見つけ出してしまい(もちろん私がw)、始点の大原駅近くの漁協の食堂での食事をまずは目指した。IMG_2429

K子は私に輪を掛けたおっちょこちょいで特急が発車しても現れずやきもき立ったり座ったりしている私の前に何分か経ってから悠然とほら、ちゃんと乗っていたわよと現れるというスリルもありw楽しい旅になった。

漁協食堂の海鮮丼セットの写真に吊られたのだが伊勢エビはシーズンじゃないとかで出てきた丼は色味がなく淋しい。それにひきかえ食堂のおじさんのお勧めに素直に従ったK子のたこ飯定食は美味しそうで、美味しい、美味しいとかなりのボリュームなのにK子完食。生け簀のサザエのお刺身はさすがに美味しかったが我が道を行けば茨なのだw。

IMG_2447最初に国吉駅を目指したが1両編成といえども座席の空きなく詰まった人たちは誰1人降りない。おまけにホームに降りたときにぽつりときたので予定変更、そのままやっぱり降りませんと逆戻り。そこで降りるときに切符を出さなかったK子が車掌さんに次はちゃんと切符を見せて下さいと叱られた。ハハハ

大多喜駅に。そこで骨董品屋を覗き、K子お買い上げ。この町は古い家並みが面白いのだが、名前の出ている代表的な大きな屋敷には入れない。公開すれば良いのにねと2人でぶーたれていたことも忘れ、骨董品店主のそりゃあお城は行かなくっちゃの声で博物館となっている大多喜城へ。

IMG_2437もう既にかなり歩いており、K子は暮れの腰痛から回復したばかり。なのに坂道を少々上る。少々心配。彼女といるとどうしても保護者になって私のおっちょこちょいは影を潜める。お城への近道は高校の中を通っており、唯一残った門も高校の中ならお城への階段へも高校を横切る。大きな桜の根が階段となっている急な坂を上る。桜の季節は見事だろうが、K子は見回すどころか息も絶え絶え。スキー旅行から帰ってきたばかりで腰痛の最中もゴルフをして呆れられた人なのに運動不足とは。私の方はへっちゃらだったがこれは5階まで毎日階段を上り下りしている御利益なのね、ちょっと自信が湧いてきた…。

再び国吉駅へ。ここには出雲大社上総分院があるのだが既に5時10分前。もう社務所は開いてないかも。急いで行くが人気はない。境内のトイレ前にバケツを見つけ声を掛けるとトイレの中からお掃除の人が現れた。国吉神社の境内に間借りをしているので隣り合った国吉神社に行くよう教えられ、国吉神社の社務所奥から出てきた人が御朱印を書いてくれた。達筆だった。スタンプラリー気分ではいけないのだが嬉しいw。

IMG_2443国吉神社のすぐ裏の大きな銀杏の木が神木だという。後ろの木立とあわさって美しい。国吉神社には近隣の28柱の神様が祀られているとかでパワースポットらしい。しっかりお賽銭を納め、拝んだが、K子は仲の良いダンナがいるのに出雲大社の方のみにお賽銭をいれてお願いしていたが良かったのかしらw。

このいすみ鉄道の路線は田舎らしい田舎でのんびり歩くだけですっかり気持ちがほぐれ穏やかになった。これぞ癒やしの道だw。国吉駅に着くと同時に激しい雨になった。さっそく神様からのご褒美があったようなw。丸の内で、本当は飲んではいけないジョッキとベトナム料理を堪能し、家にたどり着いたら10時を回っていた。ああ面白かった。

なるべく歩かないようにしようと思っていたのに何と23,000歩を記録。楽あれば苦あり、翌日から泣くことになった…

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石段が終わったところから桜の根の階段状になった隙間を上っていきます。

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