あんなこと、こんなこと。どんなこと?

自分の言葉をしゃべりたくなった翻訳者のきままな独り言:多様だから価値がある。反論、異論大歓迎

2022年04月

家の中に小人か魔物が住んでいるような気がする。
色々な物が消え失せ、毎日捜し物にかなりの時間を費やしている。
そして思いもかけないところから突如として現れる…。

一月ほど前、身分証明書代わりの免許証が消え失せた。
定期預金を解約するにも身分証明書が必要になっていると初めて知って慌てた。ちゃんと印鑑を持参していても必要だなんて驚いたが保険証と病院のカードを出したら身分証明書となることも学んだw。世の中色々変化しているのね。

どこで落としたか、どう考えても分からず、その頃着ていたコートやジャケット、パンツにバッグ、果ては畳んで仕舞っておいた今や貴重品となったw多数の紙袋まで何度もひっくり返して調べたのだが出てこない。警察にも届けた。娘はマミーは7つのポケットを持っているんだからそのうちどこかから出てくると言うのだがそんなはずないでしょ、あらゆる所を探したと反論したのだが、娘が正しかったw。出てきたw。

区役所から母の医療費の補助が出ることになり、届けを出したのが、死亡した場合は違う用紙が必要と先に提出した用紙も戻ってきたら、その中に私の免許証のコピーが入っていた。ということはそのときには免許証があったのだ。待てよと調べると出した日付が3月14日となっている。

で、ピンときて、ってピンが来るのが遅すぎるが、コピー機の上蓋をあげるとそこに免許証がすまし顔でいたのであります。全くなんという無駄な騒動、無駄なエネルギーを使ったんだろう。仕事をやめてからコピーが必要なことなどほぼ皆無だったから思いつきもしなかった。

今日は買い物に行くのに傘立てや引き出しなどあちこち探したがお気に入りの折り畳み傘が見当たらない。仕方がないので別の傘をさしていったのだが、帰宅して買い物を袋から出していたら袋の底に探していた傘が寝ていた…。母が残した多数のメモを捨てるはずはないとずっと探しているのだがこれまた見つからない。毎日が消えていく物との鬼ごっこだ。

これは目のせいか、頭のせいか、それとも何かが住み着いているのだろうか…。
父と母が額縁の中から笑ってこちらを見ている。どうだ参ったか、ごろごろしてないで部屋を片付けろという父の声が聞こえるようだ…。

母の通帳を預かっているが、母が施設に入るようになったきっかけは転んで鎖骨にヒビが入り、腰の骨(椎間板辺り)も折って数週間入院したことだった。

母は慎重にちゃんと保険に入っていたのだが、保険会社に高齢者の腰の骨が折れても保険金は出ないときっぱり言われ、まあ椎間板ヘルニアもあることだからしょうがないかと思っていたのだが、母が亡くなって1ヶ月すぎた今になって傷害保険会社から葉書が届いた。保険料金の引き落としができないからすぐ支払うようにという催促だった。

母の年齢も当然判明しているし、98歳、いや昨日99歳になっただろう年寄りの通帳が空っぽになって引き落としができないとなれば当然、どういう状況なのかわかるだろうに、直ちに支払えと督促一辺倒の神経は少々乱暴な気がする。人の生死に神経を使うべき商売なのにと思うワタシの方が過敏に過ぎるのかもしれないが、荒っぽいな、日本人らしい細やかさがあればなあなどと無い物ねだりをするのは、そろそろ世の中におさらばすべき年齢に達した婆さんの郷愁なのかもしれない。

そして、そういえば、と突然、母が2年前の春に腰の骨を折って約1ヶ月間入院、手術を受け、30cmほどの金属の棒を埋め込んだことを思い出した。そして火で黒く変色した想像以上に大きなその金属の棒を見てどれほど重くて辛かっただろうと動揺したことも。

入院時にもその後もコロナ騒ぎにオタオタしていて保険のことは思いつきもしなかったことも。
もう2年前のことだから駄目だろうなあ。今のワタシには粘ったり交渉したり、文句を言う元気はない…。でも母の意思で継続した保険なのだからとりあえず連絡してみるべきなのだろうか。

電話して亡くなったことを告げるのさえ辛いのに、諦めるしかないと分かっているのに、電話すべきなのかなあ。納骨を来月に控えたこの時期にしかも母の誕生日の翌日にこんな話が突然浮上してきたのも単なる偶然なのにそうじゃないようについ思ってしまうワタシがいる…。

040403お母さん[あまりに情けない内容なので手元の花を足しました。おぎのやの釜飯ならぬ残り花ですw]

ご無沙汰してます。母にいただいたお花も枯れていき、残りがこれだけとなったのに未だにネジが数本抜けたままです。今の知能指数って測ったらどれくらいだろうと興味津々であります。

先ほど警察署に返納免許証の紛失届を出してきました。パソコン購入時だったと思うのだが、定期入れから出して、その後他の書類や領収書と一緒に返してもらったものをとりあえずと肘に掛けていた袋に入れたのまでは思い出したけどその後どこを探しても見つからず紛失したと思うしかないというお粗末だったのだが、帰宅してから、紛失した日付として4日と書いたのを、今頃おかしいとチェックしたら4日ではなく14日だったのであります。あ〜あ。

ちょっと考えれば、考えなくても母が亡くなったのが3日早朝だから4日に身分証明書が必要な買い物になど出かけてないのはわかるのに4日と書いたのはなぜだろう。自分で理解に苦しんでいるところなのだ。

母が亡くなったこと自体が大変なのに、様々な問題や面倒が発生した。ナンデヤネンと叫びたくなるくらいに…。

母の死の直後にパソコンをハイジャックしたという脅迫メールが到着。その頃、パソコンの調子が急におかしくなり、そのような時には110番するようにということなので申し訳ないが110番。すぐに警察官が来て詳しく調べてくれた。

ハイジャックしたという脅しはよくあるが、これまで実際にハイジャックされたケースは一件もないとのこと。ネット関係のトラブルは生活安全課といえばつないでくれるそうですのでご参考まで。

結局、購入してから5年を超え、単にパソコンも私同様、少々時代から取り残されて当然更新されるべきソフトが更新されていなかったというお粗末の結果であることが判明、無事に終了。しかし、初期化も不可能で仕方なくこのxx忙しい最中に、頭がとっちらかったまま買いに走り、身分証明書代わりの免許証を見せ、店がコピーして返してくれたものが煙のように消えたのだった。

脅迫メールと同じ頃に、証券会社から、侵入されなかったが攻撃したケースがあったという報告があり、当面、凍結してもらうことにしたのだが、1週間という期限付きで申請したのに2週間強も直らず、神経が削られ、そうでなくても母の葬儀などでひっくり返っていた頭の中が完全に脱線状態となってしまったのだった…。

そして忙しいときには何でも重なるという慣例に従いw、循環器の検査で貧血の進行が見つかり、いつもの循環器の先生からなるべく早く胃と腸の検査をするよう言い渡され、胃と腸の内視鏡検査を先々週と先週の2回受け、頭だけではなくお腹の中まですっかり空っぽに…。結果は来週だけど、これで貧血の原因が見つからなければ検査はまだまだ続くのだろうか。

母の荷物の整理に上の娘と一緒に施設に出向き、捨ててもらうものと送り返してもらうものとを判別したのだが、せっかく二人で時間を掛けたのに無駄骨に。施設の規則ですべて送り返すことになっているからと、母の入院の際にいつもお世話になっていた相談員の方が、宅配で送り返してほしいと頼んだのにかえって面倒だからと親切にもわざわざ施設の車で届けてくれた上に謝礼も拒否。娘と訪れた際に差し入れたクッキーをみんなで喜んでいただいているからとのこと。相談員の鏡ですねえ。

といっても、一人暮らしでも大勢で住んでいるほど混み合っている我が家にはスペースがなく、二人暮らしでも一部屋あいていて、さっぱり、きれいに保たれている下の娘宅に置かせて貰ったので、母の骨壺、位牌、写真、巨大な花束から衣服や小物まで下の娘宅に勢揃いw、ほとんど消え失せていた親の権威は完全に失墜したのだった…。

しかもスペースを作ろうとして、珍しく手伝うとやってきた息子に長年の私の仕事の成果である大量の書類や辞書類をもう仕事はしていないのだからと捨てられてしまい、翌日、覗きに行ったら紐で括られた辞書類が多数雨に濡れているのを目撃、一層、落ち込んでしまった。

もちろん、最早、場所ふさぎでしかないのは重々わかっているし、捨てるべきだと思ったのだし、息子は手伝おうと頑張ってくれたのだが、母を亡くした直後に、数十年の自分の歴史までゴミ箱に捨てられた気分になり落ち込んでしまった。

生活や身の回りが急激に変化したときには愛着があるものは捨ててはならないと身をもって学んだのだ…。

楽しくないまたは急な断捨離はやめましょうね。後が怖いよ。

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