あんなこと、こんなこと。どんなこと?

自分の言葉をしゃべりたくなった翻訳者のきままな独り言:多様だから価値がある。反論、異論大歓迎

2023年02月

「半分書き直しました<(_ _)>」

一週間前に、郵便局からキム宛に小包を送った。最近はまっているクルミとキャラメルのお菓子「クルミッコ」4箱と強化ガラスのケースに入った赤いバラ。最早歯の心配などなくなったドナが絶対に喜びそうな組み合わせだと内心悦に入っていたのだが…、届かない。届いたという通知が来ない。

で、調べてみたら、なんと言うこと、カナダ政府はコロナの侵入を恐れて海外からの小包を廃棄処分しているというじゃないですか…。まあ、このニュースが本当かどうか真偽のほどは分からないけど、届いていないのは確かだ。

さすが、元旦に凶を引き当てただけのことはあると、感心してしまう…。
小包は海の底なのか、それとも職員がネコババしてお腹に入れてしまったのか…。日本から引っ越しの際、引っ越し荷物が1箱消え、中身がアノラックや文具一式という必需品だったから腹を立てたことを思い出した。荷物の中身の申告にクッキーだのガラスケース入り花などと書いたから(書くしかないんだけど)誘惑度は高かったかも。まあ、日本並みの規律は望めないけど腹は立つ。

こうなったら、神社にお祓いに行くしかないかもと、下の娘について行ってと頼んだら嫌だと即答された。なんてこった!

「以下新事実判明のため書き直しましたw。」

などと想像は翼を広げてあちこち飛び回りw、ヤキモキ、イライラしていたのだが、先ほど、郵便局に出向いたついでに荷物のことを聞いてみた。
いやあ、進歩してますねえw。今までの経験にとらわれていたのだが、ちゃんと末端まで追跡できるようになっているではないですか。

EMSならパソコンで追跡できるというので帰宅してから調べたら、今朝といっても現地だからこちらの夜中にその地方の郵便局を出たところだった。明日にも彼女からメールが届くだろう。
案ずるよりさっさと聞いて調べたらよかった…。

まずは良かった。今度は壊れず、食べられもせず、荷物の中身が無事に届いていますようにと祈ろうっとw。

勿論、私が悪い。何にでも首を突っ込むからだと娘たちは多分非難するだろう。
だけど、困っていると分かったら、しかもドナの娘だったら余計なお世話だと分かっていても口を出さずにいられない。でしょ?でしょ?

ドナの長女キムはずんぐりした安定感のある、私とあまり年齢が変わらないおばさんタイプだが、カレンは絶世の美女と言うしかない、スタイルも抜群な女性で、息子と同じ50歳のはずなのに、まあ写真だけでの判断だが、どうみてもそんな年齢には見えない女性だが、どうやら結婚は上手くいかなかったようだし、子供もいないようで、長女のキムにドナの葬儀についてなど問い合わせたことに猛烈に腹を立てて、ドナについて知らせたのは自分だ、なぜキムにと激しい抗議のメールが届いた…。

ヤレヤレだ。やっぱり古今東西、ダイエットなどしてると(濡れ衣かもしれないけど)、イライラするようで多少のスタイルの崩れなど気にしなければ良いのにと余計なことを考えてしまう。しかもカレンは米国イリノイに大きな2階建ての家を所有しているようだが、子供もいないようだし、彼らしい人間も同行はしていない、つまり彼氏はいないか、上手くいってないようだし、何が幸せなんだろうと考えてしまう。

長女のキムがお葬式の段取りなどを仕切っているようだったので、キムに連絡したのだが、ドナのことを知らせたのはキムではなく自分だと、まあ当然の怒りだったが、それだけじゃなく、多分カレンには母親の死という悲しみをぶつけたり一緒に泣いたりする相手も、いないのじゃないか、母の死という怒りのぶつけ先にワタシを選んだように思えた。

で、思わず、後先をちゃんと考えないで見切り発車する癖のあるワタシは、カレンに環境を変えたかったら日本においでと誘ってしまった。

ウサギ小屋ならぬウサギマンションの我が家へだw。誘ってから見回すと大量の物や本、書類に衣類が散乱しているではないかw。これを片付けるのか…。ワタシには無理、無理と、戦う前から戦意が喪失したので彼女を泊めてくれそうな相手探しに着手したw。知人がコンドミニアム2棟を所有して主に外国人に貸していることを突き止めたので一応息を吹き返したが…w。

全く、ワタシはなんて人間なんでしょ。我ながら呆れるね。万が一に備えて我が家は男子禁制だと書いていた自分の頭をナデナデだが(どでかい男がこの狭いマンション内をドスンドスンと足音を立ててウロウロしたらワタシが家出したくなること必至だからね)w、さて、どうなりますことか。

カレンから返事は来ない。ある日突然、今、成田という電話がこないとも限らない。
戦々恐々の毎日なのだ…。
我ながら馬鹿だねえ…w。
しかしだ、5階建ての5階、エレベーターなしを最初は健康上の理由で選んだワタシの選択を自画自賛したくなるワタシって、やっぱり結構な意地悪かもとちょっと反省も…。

ちなみに、下の娘は4階、息子は5階と両方共エレベーターのない物件を購入して住んでいるが、階段の上り下りのおかげでしっかり足に筋肉はついているし、やっぱりワタシの選択は正しかったのだw。ただし、転んで骨を折ったら引っ越しを考えるしかないだろうけどねw。




ドナの葬儀と平行して、ネットにはドナについて語るページが設定された。
投稿されたドナを悼む文章をすべて読んだが、全く、なんてことでしょうとしか言い様がなかった。
教会での参列者も金髪の白人一色。そういえばドナのご主人のジョンが若くして亡くなったときに参列したがその時もそうだった。

ワタシャ、賛美歌の本を渡されたがキリスト教徒じゃないし、初耳のものばかり。で隣から一緒に参列したキャロルが逐一指さしてくれたが、聞いたことがないものばかりで当惑したことを思い出した。

あのときはワタシが異邦人代表のようにw出席したが、今回はゼロだった。全くねえ、こんな時代なのに混ざらない社会がしっかりと残っているのね。

ドナを悼む文だけど、全部がドナとポーカーゲームして楽しかったとか、一緒に歌ったとか、ドナの家を訪ねたらいつも歓迎してお茶を出してくれたなどという社交に関する話だけ…。なんという社会なんだろう。ドナには表面的な仲良しで楽しみの付き合いだけしかなかったんだ…。

ワタシのように理屈っぽく何でも突っ込んで話したがる人間は周囲にいなかったから、ワタシを必要としてくれていたのかもしれない。

楽しいだけでは生きていけない。生きていれば悲しいことや辛いこと、愚痴や誰かに慰めて貰ったり、話を聞いて貰ったりしたいことが山ほど出てくるのに、ドナにはそういうことを話す相手が他にいなかったんだ。だからワタシを待っていたのね…。ボーイフレンドのビルとやらも遊び友達でしかなかったようだ。

日本人である私たちは、友人や妹たちなど、自分の夫や子供がどんなに困ったヤツかみたいな話をして笑い合うことはよくやると思うし、雲の上の方々のことは分からないが、恐らく皆がやっているような気がする。常に自分の身内や知人を自慢するしかないと大変だろうなあと、庶民の私は思うのだが、そういえば、常にお高くとまり助けを申し出てもそんなものとはねつける感じの悪い親類がいたのを思い出したw。彼女たちは例外でつきあわなければ良いだけだが、周囲が皆そんな人たちで、自分もそうすることを暗黙の内に求められるような社会は、大変だろうなあ…。

1月31日にカナダに住む大事な友人、姉のような、母のようなドナが死んだ。死んでしまった。まだ死ぬには早すぎるのに…。教会での式の知らせは2月4日に届いた。
今年はやっぱり最悪の運勢の年なんだ。

一緒に住んで欲しい、移ってこいと何度も誘われたが、そんなことは出来るはずもなかったが、今年の夏にトモゾーを連れてドナにトモゾーの今後のことを頼みに行くはずだったのに…。

皮肉なことに母が亡くなって未だに涙と縁が切れないと書いたメールを出したのに、それに返事をしたのはドナの末娘、カレンだった。ドナは米国に移住したカレンとはほぼ絶交状態だったが最後の数日間は彼女が看取ったとのことなので少しホッとしたが…ドナはちゃんと許せたのだろうか。許せて心安らかに眠りにつけたのなら良いが…。

ズームで教会でのお葬式の様子が送られてきた。それなのに、ワタシは見られない…。上手く開けられない…。すっかり頭がパープリンになってしまった。
ワタシは日本でドナを思って泣くばかりだ…。

なんて情けない。
歳を取るって、悲しいことが増えるってことなのよね…。

でも馬鹿なことをしでかした息子への怒りをやり場のない悲しみの勢いに任せて涙と一緒に息子にぶつけることができ、ヤツは反抗もせず静かに気遣ってくれたという良いことはあったけどw、もう二度とドナには会えないのよねえ。
先日50歳の誕生日を迎えた息子が2歳を迎える直前に、2歳のカレンを連れたドナと知り合ったのだが、人生って長いようで短い。あっという間に通り過ぎる。

死はあらゆる人に平等に訪れる。なぜ人は死ななければいけないのだろう…。私の番もまもなく回ってくる…。時間は限られている。やるべき事をやらねば。で、泣く以外にワタシがやれることってなんだろう、やるべきことってなんだろう…。



皮肉なことにワタシの一番好きな物、天ぷらが禁断の食べ物となって久しい。
なのに、なのに、困ったことにw、娘夫婦が連れて行ってくれたw。
コロナ下なので気を遣って個室の所を探してくれてだ。

困るが幸せw、幸せだが困るw。
少し残すべきかと考えたのは天ぷらが目の前にないときw。
勿論、残さずすべて美味しく食べてしまったし、その後の自宅でのケーキも罪悪感を感じる暇などなくしっかりと食べたw。

月に1度の採血は終わったばかり、次回の採血までまだ間があって良かったw。これで医師に怒られなくて済むw。

ついでに、初めてのデートのことも思い出した。
高校の同級生で仲が良かった子の自宅が麻雀屋で、遊びに行ったことが母にばれて、友人宅であってもそんなところに出入りしたらダメと叱られ、でも禁止されたら余計に行きたくなりこっそり行く内にそこの常連だった大学生が新宿の天ぷら屋でご馳走してくれ、目の前であげる天ぷらの美味しさにビックリして以来、彼がではなくw、天ぷらが大好きになったのだが、悲恋のようにw、こちらが好きでも手を出してはいけない物となっていたのに…思い出したではないかw。

次回も天ぷらにしよう、行こうよと騒ぐ自分の姿が目に浮かぶ。
娘や、行こうといくらワタシが騒いでも連れて行ったらダメだからねw。

その天ぷらやのある最上階の窓から近くに豊かな緑が見えたので腹ごなしを兼ねて目黒の庭園美術館まで歩いて行った。以前は良く行っていたが、コロナ騒動以来初めてだったが、以前と変わらないほどかなりの人が入っていた。みなさん、あまりコロナを気にしなくなっているのかも…。インフルエンザと同じくらいの扱いで良いのかなあ〜。と、コロナに罹ると、寿命が尽きるかもしれない基礎疾患持ちだけど、ウロウロしたくなってきた。

もうすぐ春がやってくる。

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