あんなこと、こんなこと。どんなこと?

自分の言葉をしゃべりたくなった翻訳者のきままな独り言:多様だから価値がある。反論、異論大歓迎

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朝日新聞の社長がようやく会見を開き、「吉田調書」について謝罪し、ついでに「吉田証言」についても少し言及した。自身の進退についても言及していたので、朝日叩きはおかしいなどと言う人たちが現れている。

しかし、これは始めの一歩に過ぎない。世界に広まった日本人は20万人の少女を誘拐、暴行、性奴隷にしたという評判は生半可な努力では消せない。現在の戦争は、爆弾ではなく評判で戦われている。今後長い情報戦を戦って勝っていかねば子供たちの将来は危うい。

強制連行に関して朝日新聞は謝罪していないし、相変わらず女性の人権問題云々と論点をすり替えている。

過去の戦争当時の女性の人権はひどいものだったし、今でもひどい。そんなこと分かりきっている。世界で女性がどのように扱われているのか、女性の人権を言い出したら切りがない。おまけに過去を現在の判断基準、価値観で裁くのは間違っている。戦前、戦中の小説を読むだけでどんなものだったか十分想像できるし、吉原などいわゆる売春を生業とする赤線も違法ではなかった。従軍慰安婦もそのほとんどが、8割が日本人女性だったと言われている。

親に売られ、親の借金を肩代わりし、また楽でお金になると自ら進んで慰安婦になった人もいるだろうし、戦時中ということで自分が役に立てればと志願した人もいたかも知れない。

しかし、問題はそこではなく、軍がトラックで村を回り、暴力で少女たちを誘拐し、合計20万人も慰安婦にしたという恐ろしい話をねつ造し、それを検証することもなく真実として16回の連載キャンペーン+1000回を超える記事に仕立て上げ、世界中が信じるようにしてしまったこと、また何度もその話が根拠がなく嘘だと指摘されながら、検証もせず最初の証言から32年間も放置していたことだ。

女性の人権云々とは全く別の問題だ。

最初の元軍人の証言そのものが嘘であったこと、それを信じて記事にしてしまったことをはっきりと認め、世界中にその事実を配信し、世界中に謝るということが朝日新聞がやるべきことだ。未だにやっていないが。

池田信夫さんの一連のブログ(例:http://agora-web.jp/archives/1612716.html#more)によると、この話は北朝鮮がらみの利権から発生したという。これは憶測に過ぎないかも知れないがあまりに時間的にも符合し、放置した理由、放置されてきた理由にぴったりはまるのでかなり近い話ではないかと思える。なんせ忘れやすい頭をしているので、詳しくは池田さんのブログをお読み下さい。特にVTRでの石井孝明さんとの対談は整理されていて分かりやすいです。

何でも1兆円の資金がからんだ話で、金丸訪朝もそれに乗っている。北朝鮮が請求していた1兆円を捻出しようとしていたこと、福島瑞穂がこの話を持ち込んだこと(彼女が強制連行された慰安婦と称する女性をマスコミに売り込みにきたこと、その女性に話すべき事を教え込んでいたとの証言があること)、記事を書いた記者は朝鮮人の女性と結婚し、その義母は賠償金請求の団体の会長であったこと。後にこの義母は団体の資金を持ち逃げしたこと。朝日の次のキーパーソンが、20代前半の若さで20歳の朝鮮人男性を養子にしていることなどで、北朝鮮の工作員に取り込まれていた可能性があること、慰安婦に賠償金を支払うとすれば計算上1兆円ほどになること、その1兆円を仲介すれば莫大な金が関係者に入ることなどだ。そういった背景が本当にあるのであれば、またトップでその話が出たことがあるのであれば、あまりに危なくて強制連行の話が嘘だと分かりつつ、引っ込みがつかなくなり、長年手が付けられなかったことも理解できるし、未だに女性の人権に必死に話をすり替えようとしていることも、これ以上、長年放置の理由に踏み込まれるのを避けるためだとすれば一応理屈は通るような。

もしこれがいわれのない言いがかりであるのなら、本当のところはどうなのか、朝日新聞は、自ら言い逃れのない真摯な謝罪を国民及び国際社会にすべきだ。

すでに中国や韓国では日本が言論を弾圧して朝日に嘘だと言わせているというような論調が出ている。国会の聴聞、国の調査を受けて身の潔白を証明すべきだが、何より先に、自分がやってきたことの重大さを見つめ、責任を取ることだ。そうしない限り、右や左もなく、日本人として、自分たちの子孫のためにも、絶対に許してはならない。

[追記有り]

朝日新聞への憎悪はどこまで?--「血祭り」後を考える
という記事を読んだ。

筆者の石井孝明氏は信用しても良さそうなバランスのとれた人のようだが、この記事を読んで、ああ、またしても日本的な納め方に持っていこうとしていると少々がっかりしてしまった。丸く収めた方がよい場合と丸く収めてはならない場合があると思うのだ。

朝日新聞は日本の最高権力の1つだと思っている。それは対外的に知的な人たちが読む新聞というイメージを与えていることで海外メディアに対する影響力が他の全国紙よりも遙かに強いこともある。放送、雑誌を従えたコングロマリットであり、しかも正義派を標榜し、そのためなら少々ニュアンスを歪めることも厭わない体質であることもある。これは非常に恐ろしい。ペンの力により自殺や倒産に追い込まれた個人、企業はどれほどいるだろうか。1つや2つでないことは確かだ。筆先一本で人や企業の運命を変える。もてあそぶ。時代の流れを作っていく。面白いでしょうねえ。

これまでメディアは自分たちが悪と考えたものを徹底的に追求してきた。であれば、自分の膿は自分で出し、自分がやったことの責任は自分が取り、きちんと謝罪するのが筋というもの。他者は徹底追求するが自分はしない。他者には徹底的な謝罪を要求し、謝罪しても言い訳も聞かず。他の見方も提示せず、世界に配信し、あおることが多かったメディアが、謝罪もせず、きちんと世界に英文他での説明もしない。なんなんでしょうね。

メディアには誰よりも自分の影響が及ぶ限り広く説明する義務があると考える。

ということで、以下のようなコメントを石井氏に送った。誰かにその記事に関してコメントを送ったのはこれが初めてだ。が、多分、一瞥もされずに削除される運命だろうな。なお、てにおは等、最小限の修正を行った。

日本につきまとう20万人の少女強制連行、強姦、性奴隷の国家という世界に広がったイメージを覆せるこれが最後のチャンスなのだから、きちんと落とし前を付けるまで、朝日新聞を許してはならないのだ。

石井様

 

以下の感想を持ちました。コメントを入れようとしましたができませんでした。お忙しいのにまた失礼とは思いますがメールを出すことを決心しました。

 

残念な記事です。お分かりになっていらっしゃいませんね。

私は今まで堀江さんの時も鈴木さんの時も流されて「血祭り」に参加したことはありません。それどころか堀江さんはずっと応援してきましたし、福島から事故直後から農産物を取り寄せています。国民として応援するのが当然だと思うからです。

 

またメディア主導の多数による猛烈なバッシングはいじめそのもののような様子を呈することが多く、嫌いです。しかし今回は別です。猛烈に腹を立てています。

朝日が引き起こした問題は世界的な問題になっています。海外の日本人がどれほどの恥ずかしい思いをしているのか想像できませんか?自分の親、叔父が従軍した家族がどれほど肩身の狭い思いをしてきたかおわかりになりませんか?

 

今ここでまあまあとなだめてどうするのですか?その結果は、やっぱり日本は強制連行し、暴行し、慰安婦にして、なおかつ謝罪もしない、しかも正義の味方の朝日を皆で叩くひどい国だと中韓他の国は思うでしょう。

 

オバマが日本嫌いなのも、ミッシェル夫人が公式訪問なのに日本への同行を拒んだのも朝日新聞が長年行ってきた日本たたきの結果であり、朝日が作り上げた20万人の少女の強制連行、暴行、性奴隷の話を信じた結果です。


朝日は骨身を削って全世界に向かって強制連行の事実がでっち上げであったこと嘘と知りつつ訂正もしなかったことを世界各地のメディアに各言語で大きく目立つ表示及び方法で広告を出し、日本だけでなく世界に向かって謝罪すべきです。それがない限り私は許しません。また日本国民は許すべきではないと思います。 

 

今までの行き過ぎたバッシングとは問題が違うのです。

 

中国がもし国境を侵し、侵略してきたとしても、もし日本が謝罪もしない酷い国というレッテルが強く作用すれば、日本をなんとしても助けようという声も小さくなり、その勢いもそがれるでしょう。

 

中韓とは経済面で激しく競争する相手です。少しでもイメージを損なっておけば他国の得となります。

 

強制連行が真実なら叩かれても仕方ないと、謝罪や膨大な賠償を条約で支払い済みであるにもかかわらず、声を上げることはできませんでしたが、真実でないことを放置してなあなあで済ませるのは子孫に永遠にそのレッテルを貼り付けることです。

 

どうか、これらのことをお考えになり、謝罪もせず、相変わらず英文ではforceなど強制連行、暴行を想起させる言葉を使い、反省の色のない朝日新聞について、もう矛を収めればなどとおっしゃらないで下さい。

 

よろしくお願いします。

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石井氏から返事が来て、2回やりとりをした。

1回目の返事
いや、私は、このままではいけないので朝日のアホさに自分たちで気づけと言っているのですがね

2回目の返事
引用ありがとうございます。まあご指摘通り、朝日はドツボにハマっているので、

私の立場は「叩くな」というよりも、「朝日のバカさ加減を悲しい顔をしてみる」ですよ

忙しいのに悪かったけど、今回は氏に同意できない。他の記事も読んでみた。大きな違和感はない。思った通りバランス感覚の良い人だね。

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